『HOPE』はセンター収容犬を闇から闇にしたくない、という想いから立ち上げました。
猫のレスキューでセンターに足を運んだとき、収容されている犬も見ていました。
老犬・首輪のある子ない子・怯えている子・尻尾を振って寄ってくる子・人馴れしてない野犬・吠えまくる子・隅っこで固まっている子・・・・沢山沢山見てきました。
でもただただ檻越しにその子達を見て、
ごめんねと謝って
・・そこで終わりでした。
次にセンターに行った時、その子達の姿はもう何処にもなく・・それは処分されてしまった、という現実でした。
檻の奥の壁が開き、手前の柵で奥にある通路に追いやる。
その先にあるのは処分器。
そこで窒息死されていく「システム」。
感情あるあの子達の命に勝手に期限を付け、不安や恐怖のまま苦しみの中奪い、そしてまたなにもなかったかのように そこに収容されてくる子たち。
世が作り出したシステム。
収容されると命に短い期限を付けられ、
誰からも手を差しのべられず、
存在すら知らされず、
無責任な飼い主は「そのうち帰ってくるさ」と探さず。。。。。
あの子達は、闇から闇に消されていくのが「当たり前」な世の中だった。
理不尽なニンゲンの都合で苦しみもがき消されて行くのを目の当たりにしてきて、
「この子達は何も悪くないのに。。。。」と、とてもじゃないけどやりきれなかった。
でも悲しいとか可哀想とか、それだけで解決は出来ない現実。
それでも今、何とか出来ないか。。。
私に出来ることはナニか・・
センターに直接足を運ぶ立場を生かし、
現地の様子などの情報を発信しつつ、
飼い主さんや保護主さんに繋げられないか・・
あの子達が幸せ掴む架け橋になれないかということ。
人馴れしておらず一般譲渡にはなれない子達は
飼い主さんや保護主さんになってくれる方が見つからない限り、
ここから外の世界にはもう出られる事はありません。
センターはシェルターではなく一時的に保護する場所なだけであって、
終生保護するという場所でもありません。
あの子達は常に生と死と隣り合わせのあの檻の中で生きています。
・・ただ生かされています。
だけど、どんな子達もニンゲン次第で笑顔魅せてくれる家族に成れる健気な子達です。
そんな子達にも楽しいとか嬉しいとか…そんな些細な幸せのチャンスを。
最期まで諦めない。
2017年10月 咲き猫
-- 2013年10月 --
【今センターに来て。
今日は処分器に犬・・・パピヨンでした。飼育放棄。
ありえない。怒りで震えてしまいました。
オムツ着けて、ちゃんちゃんこ着て。
何年も一緒にいたはずよね、なんでこんなことが出来るん。
生きてるんです。温もりがあります。
なのに『窒息死』させられる。 謝って撫でるしか出来んかった。】